埼玉県の高校入試は、他県と比較して異なる点が多いのをご存じですか?
内申点が中学1年生から対象であることや、公立上位校が難易度の高い「学校選択問題」を採用しています。さらに公立高校の試験日程が毎年2/21~28あたりと、他県より早いタイミングで行われるため、受験対策のスケジュールにも工夫が必要です。
一番の違いは、埼玉県では民間の北辰テストが合否に影響を与えることや、英検・数検・漢検の資格が優遇される高校もあること。このような独特の制度を理解して、中学生1年生からの対策が求められます。
この記事では、埼玉県の高校入試システムが他県と違う点5つをご紹介します。それらのポイントを理解することで、子どもが中学3年生になったときに焦らなくてすみます。
特に県外出身で埼玉県の高校入試について知らない方は、ぜひ読んでください。
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違い1|内申点は1年と2年も対象
埼玉県の高校入試では、内申点は中学3年生だけでなく、中学1年生と2年生の成績も評価の対象になります。
東京都は3年生のみ、神奈川県は2年生と3年生であることを考えると、大きな違いです。
そのため、3年生になってから急いで勉強するのでは間に合いません。1年生のうちからしっかりと基礎を固め、安定した成績を維持することが求められます。
テストや授業態度だけはなく、手紙の提出なども評価の対象になります。ママ・パパも期限内の提出を!
違い2|上位校は学校選択問題を採用
特に難関校や人気のある上位校では、学校選択問題が入試に組み込まれています。
この学校選択問題とは、一般問題よりも難易度が高く、深い思考力や応用力を試される内容が多いのが特徴です。受験生には幅広い知識と柔軟な思考が求められ、問題解決に対する独自のアプローチや、基本概念をどれだけ深く理解しているかが試されます。
このため、普段からの学習方法に工夫を凝らし、応用問題にも慣れておくことが大切です。個別指導や塾の特別講座などを上手に利用し、対策を練ってみましょう。
違い3|公立試験は2/21~28に実施
公立高校の入学試験日程は、都道府県ごとに決まっています。埼玉県では少し早めの、毎年2月21日から28日の間に公立高校入試が行われています。3月上旬に実施する都道府県もあるなか、埼玉県は少し早めの2月下旬ということになります。
試験の日が早いということは、その分だけ準備する時間が少なくなります。
たとえば、過去問や模試(もしくは模擬試験)の計画も、他の県より早めに進める必要があります。早めに試験対策をスタートすることで、試験本番までに自信をつけ、安心して本番のテストを受けることができます。
埼玉県の入試は他の県より早いので、計画的に勉強を進めていくことがポイントです。時間を無駄にせず、コツコツと頑張っていきましょう。
この時期はまだまだ寒く、体調管理も重要です。保護者のみなさんのサポートもより大切になります。
違い4|民間の北辰テストで合否が決まる
埼玉県では、多くの私立高校で「北辰テスト」の結果が合否判定に影響を与えます。これも他県ではあまり見られない特徴です。
北辰テストは年に複数回実施され、重要なのは7月に開催される第3回から11月の第6回です。
テストの成績は、埼玉県の中学生にとって非常に重要です。北信テストの偏差値で「確約」をもらいまい、その確約がないと本番試験を受験すらできない私立高校もあります。本番の試験と同じくらいの気持ちで臨む必要があります。
確約がもらえれば、受検が終わったのとほぼ同じです。
このため、受験勉強の一環として、早期からの対策が求められます。また各回のテスト後には必ず結果を分析し、弱点を明確にすることが大切です。機会を活かし、目標の高校に向けたステップアップとして活用しましょう。
違い5|英検・数検・漢検が優遇
埼玉県では、英検や数検、漢検といった資格が入試の際に大きなアドバンテージになります。
埼玉県の多くの高校では、英検や数検、漢検などの検定試験を持っていると、入試時に優遇される制度があります。特に、準2級以上を取得していると評価が高まり、合否にプラスの影響を与えます。
このため、早い段階から検定試験にチャレンジすることをおすすめします。検定の取得は、ただ資格を得るだけでなく、お子さんの学習の進捗を図る良い機会となります。
計画的に勉強を進めながら、受験に結びつく成果として活かしましょう。
他県との違いを知って早めの対策を
このように埼玉県の高校入試は、他県とは異なる特徴がたくさんあります。以下にまとめたので、もう一度確認しましょう。
- 内申点は中1~中3の3年間が対象
- 公立の上位高校は、難易度の高い学校選択問題
- 公立試験は2月下旬
- 北辰テストは本番と同じ
- 検定で準2級以上をめざす
これらの情報を基に、埼玉県特有の入試対策を念頭に入れ、中学1年生からしっかりと準備を始めることが大切です。保護者のみなさん、お子さんが悔いのない選択ができるよう、一緒にがんばりましょう。
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